役立つ知識-睾丸-

睾丸
睾丸が袋(陰嚢)の中にありますか?睾丸の正常な位置は陰嚢の底です。
正常の位置よりも高い位置にある場合には停留睾丸(停留精巣)の可能性があります。停留睾丸は将来の男性不妊の原因となったり、悪性化(癌が発生する)の原因となり、手術が必要になります。しかし、乳幼児の場合睾丸が上下に移動することがあります。しっかりと陰嚢の底までひきおろすことが出来れば、ほとんどの場合問題ありません。

役立つ知識-でべそ-

でべそ(臍ヘルニア)
赤ちゃんの4割はでべそですが、9割のでべそは1歳のお誕生までに自然に治ります。親指の頭くらいの大きさでも、自然に治ります。
その昔、でべそにバンドをあてたりしましたが、今は行いません。過度にお腹に力が入る便秘はよくありませんが、それ以外は普通の生活でかまいません。泣かせることに神経質になる必要はありません。

役立つ知識-包茎-

包茎
「包茎なのでは・・」「まわりの子に比べて小さいのでは・・」等の質問に的確に答えることの出来る医師はきわめて少ないのが現実です。子どものおちんちんは日々成長し、変化してゆきます。乳幼児のおちんちんはみな包茎です。亀頭を露出できないのがあたりまえなのです。
しかし、おちんちんの先の皮(包皮)が赤く腫れ上がる包皮炎を繰り返したり、包皮が狭いことで排尿に過度のいきみが必要だったり、時間がかかる場合や、尿路感染を引き起こしたりする場合には手術が必要になります。無理に包皮をむくことは、決して将来の包茎の予防にはなりません。乳幼児の恥骨の前面で、皮下脂肪が多い場合、一見おちんちんが小さく見える場合がありますが、大切なのは陰茎自体の大きさです。診せていただくことで、包皮の狭さや陰茎自体の大きさを診断することが出来ます。

役立つ知識-脱腸-

脱腸(鼠径ヘルニア)
鼠径部が腫れることがありますか?おむつを換える時や、入浴時に注意してください。泣いたり、排便の時などお腹に力が入るときに腫れてきます。腫れたり、腫れがひいたりします。
鼠径ヘルニアと診断された場合には、早期の手術が必要になります。腫れが出っ放しになることがあります。腫れがいつもより硬くなり、機嫌が悪くなります(かんとん)。
ご自宅で戻せない場合には、至急小児外科を受診してください。過度にお腹に力が入る便秘はよくありませんが、それ以外は普通の生活でかまいません。泣かせることに神経質になる必要はありません。